現在のページ:TOPページ > 医療ジャーナリスト丸山寛之氏が綴る辛口コラム「それ、ウソです。」
術後の鎮痛は、オピオイド(非麻薬性鎮痛薬)を3~4時間ごとに肩の筋肉に注射すると説明された。(丸山寛之著『「がん」はいい病気』マキノ出版刊)
オピオイドというのは「医療用麻薬」の総称だ。だのに、「オピオイド(非麻薬性鎮痛薬)」では、「ヒューマン(非人間的)」としたのと同じである。バカか!
この本、けっこう気を入れて書き、校正も著者、編集者、専門の校正者と3人がかりでやって、「誤植は1個もないはず」と自信があったのだが、なんともひどい誤植が見つかり、思わず、あっ! と叫んだ。
言い訳になるが、このとき私に用いられたのは麻薬ではないほうの鎮痛薬だった。で、初めは「非麻薬性鎮痛薬(非オピオイド)」と書いたのだが、「非」が重なってウルサイナと、字句をいじった記憶がある。そのとき痛恨の錯誤をやらかしたのだろう。
もしも本書をお求めのかたがおられたら、この場を借りてお詫び申しあげ、訂正します。当該箇所は158錬弦毀椶任后ちなみに、この本、こんな本です。
「半世紀以上にわたって第一線で活躍してきた医療ジャーナリストによる、がん治療の密着記録。がんの患者は、著者本人である。
爐覆鵑箸茲病気をするものだ瓩箸い自身の言葉通り、1999年に前立腺がんを発症、2006年には突発性難聴によって聴力を失い、その2年後には尿管がんが見つかっている。本書には、その都度の医師とのやりとり、ホルモン療法や放射線療法の詳細、検査結果のデータや手術説明書なども掲載されている。
誰が見ても大変つらい10年間だが、本人は至ってあっけらかんとし、軽いタッチで書かれているためか、随所で笑いが込み上げてくる。爐んになったおかげで元気になった瓩箸いι袖い箸慮き合い方は、がん患者ならずとも勇気づけられる。」(日刊ゲンダイ9月17日「気になる新刊」)
─ところで、がんの痛み治療は、「非オピオイド」「弱オピオイド」「強オピオイド」と3段階に分類された鎮痛薬を、患者が感じる痛みの程度に応じて処方するのが基本だ。この「WHO(世界保健機関)方式」によって、がん疼痛の80~90%は抑えることができると実証されている。
だが、日本のがんの痛み治療は、世界のなかでかなり遅れている。その要因を専門家はこう指摘している。
^綮佞鳳麥犬靴憧擬圓痛みを積極的に訴えない。医師が抗がん治療のみを考え、痛みを病気が示す症状の一つにすぎないとみて、痛みへの関心が浅い。D砲澆亮N鼎僕僂い覦緡斗冕稾瑤紡个垢詈亳と誤解がいまだに強い。
モルヒネなどの医療用麻薬の注射、飲み薬、張り薬などによって中毒になったり、死期を早めることは絶対に、ない。健常者では麻薬依存が起こるが、強い痛みを感じている状態では依存は起きないし、痛みをとったほうが延命できることも確かめられている。
痛みは我慢せず、率直に強く訴えよう!